ハードディスク(HDD)復旧・修復日記

o-max2007-05-26

シリアルATAハードディスク(SATA)80GB×2本で約2年間使い込んできたEPSON DIRECT Pro3000ですが、2本目のデータドライブが、前機からの流用で3年以上経年したので不安になり、3本目のデータドライブを買いました。3本目もまたシーゲート、SATA Barracuda 7200.9 ST3808110ASSATAはジャンパースイッチもないし、Pro3000のツールフリーで工具要らずで簡単だと高をくくっていると。。。

 2本目の10年分の重要データを入れたディスクが認識しない
 BIOSからも、、、
 起動ディスクを外して単独で、、、
 変な音もするぞ、、、
 やばい!ハードディスククラッシュ!?
 
 なんと、基板上のコンデンサー(?)と抵抗(ゴマより小さい)がもげている!(上記写真)
 動揺する震える手で半田ごてを先端尖らせてミリ単位の半田付けするも、デロデロ。
 やっちゃいました。

無料のハードディスク復元診断サービスで電話相談するも、HDD復元修理見積もり幅が15万から35万。茫然自失するが、Webサイトでその作業手法、環境、技術などを見るとなるほどとも思う。
自己診断では、たぶんドライブそのものは大丈夫と思うが変な音がするので心配。

10年分はウン十万の価値があるが、でもこのまま35万を払うのはしゃくだなと思うも、数年前のHDDは新品としては売っていないものだ。
【最終結果】
ヤフオクで中古の同型番を購入して、基盤だけを交換し、何事もなかったように復旧できた。
【追伸;小さな発見】
ここで、HDDの基盤を交換してみて改めて驚いたのは、ディスクそのものは真空状態もしくは不活性化ガスなどを入れて、外気とは遮断されている構造になっていた。アルミコーティングされたハードディスクと裏基盤とは、密閉されたカプセルから出た金メッキの部分と接触する形でコントロールしていた。つまりディスク内部と外部の基盤は半田による結線ではなかったということだ。
【教訓】
ツールフリーのハードディスク脱着は慎重に。特に基盤部分を傷つけないように気をつけなくてはいけない。また、上記の経験とはあまり関係ありませんが、これから暑くなります。大事なディスクが埃まみれで熱くなっていませんか?昔に比べ、体感的にはクラッシュの頻度は減っているようにも思えますが、「転ばぬ先の杖」です。累計稼働時間とHDDの温度チェックを夏前に実施してみましょう!

参考サイト
ハードディスクのデータ復旧はこうして行われる:日経パソコンオンライン
PCの仕組み全解説(5) ハードディスク−構造的に記憶喪失になりやすい:日経パソコンオンライン
大容量で備え万全今こそRAIDドライブ(1)−【総論】RAIDなら1台が壊れても使い続けられる:日経パソコンオンライン
データの二重化でハードディスクの故障に備える【トラブル解決データベース:バックアップ】:日経パソコンオンライン